音楽理論コード編

2012/02/02

作曲・音楽理論

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音楽理論コード編

なかなか都合良く纏まっている文書がWeb上に無かったのでCメジャースケールあるいは平行調のAマイナースケールで使用可能なコードを集めてみました。
アベイラブルノートスケール理論も加えていく予定です。

Cメジャースケールとその平行調であるAナチュラルマイナースケールは同義(AハーモニックマイナースケールとAメロディックマイナースケールに対してはほぼ同義)で扱い、Degree nameについてはCメジャースケール基準で表記します。
長調の曲であろうが短調の曲であろうが平行調のコード進行は頻繁に介入してきますので、その方が分かりやすいかと。
例としてマイナートゥーファイブワンはⅦm7-5→Ⅲ7→Ⅵm7と表記します。

Ⅶm7-5はハーフディミニッシュφと言ったりもします。
ディミニッシュ7thは4和音全て短3度の積み重ねですが、ハーフディミニッシュはラストの積み重ねが長3度音程なのでハーフって呼称しているみたいです?

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以下、メジャースケール表記はCメジャースケール、マイナースケール表記はAナチュラルマイナースケールあるいはAハーモニックとAメロディックを指すものとする。
※パッシングディミニッシュは除外しました。コードプログレッションの方で。
(パッシングディミニッシュについての考察

・Ⅰ△7 (C△7)
メジャースケールにおけるトニック。
同主調からCm7(E♭M7)を借用したりも出来る(モーダルインターチェンジ、トニックマイナーとも)

・♭Ⅱ7 (D♭7)
メジャースケールにおけるドミナント7th:G7の裏コード。Tritone Substitution
ドミナントとして機能するのに必要なG7と同じトライトーンが含まれているためG7の代わりに使用可能。
裏コードを使うと♭Ⅱ7→Ⅰ△7の解決が半音進行になってスムーズ。
Gのオルタードなど、G7に適合するスケールが使えます。

・Ⅱm7 (Dm7,Dm7-5)
メジャースケールにおけるトゥーファイブ進行のトゥーでありサブドミナントⅣ△7の代理コード。
ルートが完全4度上行の強進行になるので、日常的に代理されます。マイナースケールにおけるサブドミナント。
Dm7-5は同主調変換(モーダルインターチェンジ)です。

・Ⅱ7 (D7)
1例として、セカンダリードミナント7thコードとして使われます。
Ⅴ7 (G7)を仮のトニックに見立ててドミナントモーションする。この場合、Ⅰから見たⅡ7の事をダブルドミナントコード(ドッペルドミナントコード)と言ったりする。

・Ⅲm7 (Em7)
メジャースケールにおけるトニックの代理コード。
終わる感が出ないようにⅢm7で偽終止とか。トニックの連続のお供に。

・Ⅲ7 (E7)
マイナースケールにおけるドミナント7th。
後述のⅤ7と同様ですが、ジャズ的に美味しいコードでミクソリディアン、リディアン♭7th、HP5、オルタード、コンディミ、ホールトーンスケールなどなど、協和するスケールが一杯あります。アドリブの見せ所です。
HP5はマイナーコードに解決する場合に使うと効果的。

・Ⅳm7 (Fm7)
モーダルインターチェンジです。A♭が含まれているとサブドミナントマイナーと呼ばれるようです。
A♭の音が重要です。

・Ⅳ△7 (F△7)
メジャースケールにおけるサブドミナント。メジャースケールに協和するコードの中では貴重なMajor 7thコードなのでコード使用時には是非7thの音を使いたい。
Ⅳ△7開始の進行ではⅢ7かⅥ7を直前に置くとスムーズな流れになる。

・#Ⅳm7-5 (F#m7-5)
Ⅵm7の代理コードです。
Ⅵm7→Ⅳ△7を#Ⅳm7-5→Ⅳ△7とするとベースが半音進行となる。
個人的にはコード進行時にⅥm7の代わりに使用することで雰囲気を変えたり、Ⅳ△7の前のⅢm7の代わりに使用したりする。
変わり種では、Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅲ進行を繰り返しいるときに、Ⅳ△7の前のⅢm7の代わりに使用しそのまま半音上に移調するのもありだと思う。(ベース動かず半音上のⅣ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅲ進行に突入出来る)

クリシェから使用されるパターン。
Ⅵm7→♭Ⅵaug→ⅠonⅤ→#Ⅳm7-5→Ⅳ△7

・Ⅴ7 (G7)
メジャースケールにおけるドミナント7th。前述のⅢ7と大体同じ。
変化形:F/G(Dm7/G)、G/F、Fm6/G。ドミナント力(弱めの強進行になる印象)を和らげることが出来る!

・♭Ⅵ7 (A♭7)
♭Ⅶ7と組み合わせることで♭Ⅵ→♭Ⅶ→Ⅰといった進行をすると面白い。同主調CmのⅣ→Ⅴ→Ⅵ進行にあたる。
同じ調性内でマイナー進行するよりちょっと変わった感じなる。

・Ⅵm7 (Am7)
マイナースケールにおけるトニック。

・Ⅵ7 (A7)
マイナー進行中にⅥm7をⅥ7に変えると一時的に明るくなる。Dmのドミナント7thなのでDmに転調したり、もちろん元の調のままでも自然な進行になります。

・♭Ⅶ7 (B♭7,B♭M7)
Ⅳmの代理コード。第四音を除外したトライアドコードB♭の場合は、ドミナントマイナーの役割になる。F△7→B♭→G7→C△7みたいに引っ張る感じで使われたりする。
このB♭、長年の謎だったんですけど、ついに解決しました。
(ただの同主調変換でした。M7を使うか7を使うかは調性感次第)
ドミナントマイナーは第3音がB♭のコードを指していて機能的にはサブドミナントあるいはサブドミナントマイナーに近いらしい。

・Ⅶm7-5 (Bm7-5) ≒ Bm7,B7
マイナースケールにおけるマイナートゥーファイブ進行のトゥー。
上述のメジャートゥーファイブと同様ルートが強進行になるのでⅡm7の代わりに日常的に代理される。

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随時追記します。多分、自分が理解して使うようにならないと増えないです。
コードプログレッションについてもいつか書きたいです。


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