パッシングディミニッシュについての考察

2012/04/25

作曲・音楽理論

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パッシングディミニッシュについての考察。

コード進行中にパッシングディミニッシュとしてディミニッシュコードが頻繁に使用されますが、何故進行上スムーズに聴こえるのでしょうか。
自分なりに纏めてみました。

パッシングディミニッシュとは
長二度上にアプローチするコード進行に対して、間に挟むようにして使用するディミニッシュコードのことを指します。
例:C→C#dim→Dm
長二度下では無いことがポイント(下に進行する場合は使えません)

上のコード進行例を使って解析していきましょう。
まず、Dmにドミナントモーションするコードを考えるとA7*がドミナント7thコードと分かります。
*セカンダリードミナント7thコード

ドミナント7thコードは非常に多くのテンションが認められていて
♭9th, 9th, #9th, #11th, ♭13th, 13th, #13th
これだけあります。

ここでオルタードテンションである♭9thを使用したドミナント7thコードを考えます。
A7(♭9) :構成音はA, C#, E, G, B♭

C#dimのセブンスコードであるC#dim7の構成音はどうでしょうか。
C#, E, G, B♭ で、A7(♭9)と大体同じになります。

ということはA7(♭9) ≒ C#dim7 であると言えるかもしれません!?

要するにパッシングとして使用する場合のディミニッシュコードは、セカンダリードミナント7hコードの代理コードってわけです。
C→ C#dim (A7) →Dm

さらに、ディミニッシュ7thコードは短3度の積み重ねであるので
C#dim7 = Edim7 = Gdim7 = B♭dim7
なのです。

夢が広がりますね。


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