<ラブライブサンシャインSS> 善子「ヤマノススメ」(剱岳登頂レポート)


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ヨハネと鞠莉ちゃんで登山に行きます。
※作者の経験に基づいたノンフィクションとなっておりますがSSを面白くしたいので一部フィクションが混じります。

前作の善子「オリーブスパに行ってみたい!」より前の時系列になります。





善子「実は私登山が趣味なのよね。」

善子「きっかけはヤマノススメのアニメを見て高尾山から始めて、ね。インドアな私がこんなにハマるとは思わなかったわ。」

善子「登って登って頂上に登りつめたときの達成感と非日常的な景色を見れるのは格別ね。デジタル一眼レフカメラも買ってしまったわ!」

善子「μ'sの園田海未さんも登山が好きって聞いてるしいつか一緒に登りたいわね。」

善子「いよいよ今年の夏は剱岳に登るわ!」

善子「剱岳のことをWebで調べてみましょう。」カタカタ

日本国内で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされる。これは、その一般ルートが、一服剱 - 前剱 - 本峰の間で、岩稜伝いの鎖場やハシゴのルートになることによる。難所としてカニのヨコバイ・カニのタテバイと呼ばれる鎖場があるが、実際には、より容易な稜線で滑落事故などが発生している。

ウイキペディアより


善子「一人じゃさすがに危ないかしら?」


――――――


理事長室

ガチャ

善子「というわけでマリー、夏休みに一緒に登山行かない?結構危ない山ではあるんだけど。」

鞠莉「何がというわけでなのか分からないけど…。急ね。なんで私を誘ったのかしら?」

善子「お嬢様だから幼い頃から鍛錬とかしてそうだし道具もすぐに揃えられそうだしね!」

善子「それに私マリーのこと好きなのよ?」

鞠莉「えっ!?///」

善子「も、もちろん友達としての意味よ。ギルキスで何度もお世話になっているし…。ヨハネって呼んでくれることもあるし…。」

善子「自分の好きな趣味を好きな友達と一緒に共有出来る。こんなに嬉しいことはないのよ。」ギラン

鞠莉「オーキードーキー、分かったわ。一緒に行きましょう!」

善子「ありがとう。ま、きちんと準備をして慎重に正しい登山ルートを通れば基本的には危なくないからね。」

鞠莉「登る山はなんて山なの?」

善子「剱岳っていう日本の北アルプスにある山よ。行程としては一泊二日のルートになるわ。」

鞠莉「つるぎだけ。名前からして険しそうね…。」

鞠莉「まずは道具を揃えなくっちゃ!」

鞠莉「テントとかもいるのかしら?」

善子「今回は山小屋に泊まる予定だから使わないわよ。今度練習休みの日に必要な道具を買いに行きましょ。」

鞠莉「分かったわ!」


――――――休みの日


某登山ショップ

鞠莉「まだ善子は来てないわね」キョロキョロ

鞠莉「沼津に登山専門のお店なんてあったのね。」

タタタッ

善子「マリーお待たせ!」

鞠莉「あら、善子シャイニー」

善子「早速入りましょ」ダカラヨハネダッテバ

・・・

善子「まずは一番大事な登山靴ね。北アルプスは岩場が中心だからスニーカーや運動靴で使われているソールでは滑ったり足の裏が痛くなったりで厳しいわ。」

善子「それに自分の足だけが頼りな山歩きでは登山靴自体の防御力は生命線になる。絶対に必要よ。」

鞠莉「登山靴といっても色んな種類があるのね」ボウギョリョク?

善子「そうね。テントや食糧を担いで何日も歩いたりしないのであればミドルカットの登山靴で十分だわ。20000円ぐらいかしら」ジョウブッテイミヨ

善子「この辺ね」

善子「オススメはソールがビブラムソールのものかな。私が使っている登山靴と同じソールよ。評価が高いソールだけどまあ滑るときは滑るわね。」

鞠莉「ふうん。黄色いロゴがオシャレね。」

善子「店員さんにフィッティングしてもらった方がいいけど分かるから私が見るわね。」

鞠莉「さすがヨハネね。」サスヨハ

善子「登山靴のサイズは普段履いている靴のサイズより1センチぐらい大きいのを選ぶこと。」フフン

鞠莉「ブカブカじゃない。」

善子「登山用の厚手の靴下を履いた前提で選ぶのよ。それにぴったりのサイズだと下りのときにつま先が当たって痛くなることがあるわ。」

善子「靴下は持ってきたからこれ履いてね。」

―――試着中
※靴紐の結び方は善子がレクチャーしました。靴紐の結び方はとても大事なのですが文章で表現することが難しかったので割愛しました。興味がある方は調べてみてください。

鞠莉「どうかしら。ちょうどいい気もするけど…。」

善子「そこにお試し用の岩場があるから登ったり下ったりしてみて。」

鞠莉「こう?」

善子「それ、ソールが柔らか目の登山靴だし歩き方は普段の歩き方でいいわよ。足が靴の中で動いてしまったり、どこか当たって痛くなったりしてない?特に下りのときにつま先が痛くならないかは念入りに確認した方がいいわ。もちろん歩きやすさも大事よ。」

鞠莉「大丈夫みたい」

善子「どれどれ。うん大丈夫そうね。」

善子「登山靴はこれで決まりね!」

鞠莉「シャイニー!」

・・・

善子「次はザックね。リュックなら持っていると思うけど今回は長時間歩くからね。ザックの方がいいわ。」

鞠莉「ザックってリュックとは違うの?」

善子「その質問やっぱりくるわよね。ざっくり言うと登山用に特化したリュックのこと。私が認識している違いで重要なのは肩と腰のベルトね。肩のベルトは歩いている時のザックの揺れを最小限にしてくれるわ。揺れると疲れるのよ。腰のベルトはザックを腰で支えることが出来るようになるの。ザックは腰で背負うのよ。肩で背負うのは間違い。これは大事ね。腰で背負うことで重い物も軽く感じられるし、肩も全く痛くならないの。

あとはハイドレーションに対応していたり。これはザックの中にある飲料をチューブを通して口元近くに持ってくることでいつでも水分補給が出来るようになる優れものね。」

鞠莉「ふむ。登山に使うにはリュックよりザックの方が良いってのは理解したわ。大きさもいろいろあるのね」

善子「小屋泊なら40リットルあれば十分ね。日帰り登山用のザックとしても使えるわ。」

鞠莉「これ可愛い!マリーこれにする!」

善子「レディース用の紫色のザックね。いいわ背負ってみて?」キュウニカワイイワネ

鞠莉「よいしょ、と」ヨハネトカイモノタノシクテ

善子「ベルト調整するわね」ドキドキ

鞠莉「アン♡」

善子「な、な、なんて声出してるのよ!(マリーのおっぱい触っちゃった!)」

鞠莉「善子が変なところ触るから。」

善子「柔らかかった…。(不可抗力よ!)」

鞠莉「善子?」

善子「っ…なんでもないわ。続きするわよ!///」

・・・

善子「ザックも決まったわね。」

鞠莉「オウイエ」

善子「次はレインウェアね。登山靴、ザック、レインウェア、この三つは登山三種の神器とよばれているわ。(ヨハネが名付けたわけじゃないわよ)」

善子「雨が降ると分っているときに登山なんて行かないって思うかもしれないけど山の天気はとても変わりやすいの。外界は雲ひとつない快晴でも山の上は大荒れなんてよくあることよ。それにヨハネと行動を共にする以上雨は避けて通れないと思うから…。」

鞠莉「大丈夫。マリーのシャイニーパワーで雨雲なんて吹き飛ばしちゃうわよ。」

善子「ありがと。レインウェアって名前だけどウインドブレーカーとしても使えるのよ。アルプスのような高山の稜線は夏でも気温が低くて風も強いから重宝すると思うわ。低体温症にならないようにね。」

鞠莉「レインウェアを選ぶポイントは何かしら?」

善子「素材かしらね。素材によって防水性と透湿性が変わってくるわ。」

鞠莉「素材かー。ゴアテックスとか?」

善子「最近は他の素材もたくさんあるけれどゴアテックスがやっぱり有名よね。」

鞠莉「防水性はなんとなく分かるけど透湿性ってなんのことかしら?」

善子「防水性はその名の通り外からの雨を防ぐ性能のこと。透湿性は内から外へ水蒸気を出す性能のことね。」

鞠莉「内から外へ水蒸気を出す…。」

善子「蒸れた空気を外に逃がせるの。レインウェアが高い理由はこれね。雨は防げても中は汗でびっしょりなんてことになったら登山では雨に濡れるのと同じぐらい危険だわ。」

鞠莉「低体温症ね。」

善子「え?ストレッチ性のあるレインウェア?こんなものがあったのね。欲しいわ。」

鞠莉「じゃあそれにしようかな。」

善子「ぇえ」

鞠莉「善子が欲しいと思うものなら間違いないでしょ♡」


――――――補足


善子「三種の神器が揃ったしさあ登山といきたいところだけどそうもいかないのよ。他に必要なものもあるのでリストアップしたわ。コメントを書いたから参考にしてちょうだい。」

登山三種の神器
・登山靴(と登山用の靴下)
・ザック
・レインウェア上下

・ヘルメット
岩場を登るときは必須ね。岩や落石から頭を守ることが出来るわ。考えたくはないけれど滑落時にもね。ヘルメット着用推奨地域では山小屋で借りれるわよ。

・トレッキンググローブ
岩や鎖を掴むからあった方がいいわ。滑って転んだ時にも手を擦りむかなくて済むわよ。

・ヘッドライト
消灯後の山小屋は暗いからあると便利よ。今回はヨハネが持っていくわね。

・防寒着(フリース、ダウン)
休憩中とか行動していない時に着るものね。山小屋の中も寒い時があるからあった方がいいのよ。

・トレッキングポール
バランスを取ったり脚への負担を軽減する目的で使うものよ。下りは脚への負担が特に大きいからあるとかなり楽ね。

・地図、コンパス
スマホの電池が切れたときのためね。普段はスマホで地図や現在位置を確認するわ。


――――――補足終わり


鞠莉「あっ、レインウェアは分かったけど下に着ていく服はどうしたらいいのかしら?」

善子「なんとなくだけど普段使っている練習着を組み合わせればいけそうな気がするわね。」

鞠莉「善子はどんな服装なの?」

善子「私は登山用のジップTシャツに下はキュロットスカートにスポーツタイツ。いわゆる山ガールの格好ね(死語かしら?」ヨハネヨ

善子「私のお下がりでも良ければ使わなくなったTシャツとショートパンツがあるからあげるわよ。もちろん登山用よ。」

善子「マリーのサイズに合うかしら?」156,79,58,80

鞠莉「厳しそう…。」163,87,60,84

善子「」

鞠莉「登山用のTシャツは買っていくことにするわ!」

善子「それが無難ね。」


――――――登山当日


2:00

扇沢駐車場

善子「まさかマリーの運転で来ることになるとはね。ヨハネの不運スキルが発動していたらどうなっていたことか…。」

鞠莉「しっつれいね!安全運転よ。善子にはショッピングでお世話になったからお返しのつもりで運転してきたのに!」プンプン

善子「冗談よ。ありがとう。」ヨハネヨ

善子「それにしてもやっぱり雨ね。よりにもよって台風も近づいてる。」

鞠莉「レイニーノξソ´・ω・`ハ6」

善子「気を取り直して今日のルートを説明するわね」

善子「立山室堂まではバスやケーブルカーを乗り継いで行くわ。途中黒部ダムを通ったりして観光気分ね。」

善子「室堂から剱岳の麓にある剣山荘、今日泊まる山小屋ね。剣山荘まではせっかくだし立山経由で行こうと考えていたのだけれど天気が下り坂だし早めに剣山荘に着いた方がいいわね。雷鳥沢経由で行きましょう。」

鞠莉「ルートはヨハちゃんに任せるわ」

善子「バスの始発までまだ時間があるから眠っておきましょう。」ヨハチャン⁉

6:00

ピピピ

善子「そろそろ起きて準備した方がいいわね。マリー起きて。」ユサユサ

鞠莉「ん、ふあああ…。もう時間?」ゴシゴシ

善子「まだちょっと早いけど着替えたりとか準備があるからね。」

・・・

カチッ

善子「こんなところかな。」

鞠莉「じゃーん、善子どう?」服ミセー

善子「さまになってるじゃない!こういう機能性のある服に身を包むとそれだけで自分がレベルアップした気にならない?」カワイイ!

鞠莉「確かに。ヨハネは流石の装備ね。」

善子「雨が少し降ってるけどこれからバスに乗ったりだしレインウェアとザックカバーはまだ仕舞っておきましょう。」

鞠莉「はーい」

善子「そろそろ扇沢駅に行かなくちゃ。忘れ物は無いかしら?」

鞠莉「待って!朝ごはん食べていい?」

善子「ぇえ」

テクテク

善子「あ、扇沢駅が見えてきた。」

鞠莉「チケット売り場前に人が並んでいるわね。私達も並ぶ?」

善子「ネットで室堂までの前売券を予約済よ。もちろんマリーの分もね。チケットと引き換える場所はっと。」

「ネットで予約の方はこちらで引き換えられまーす」

善子「あ、こっちね。」

チケットドウゾー

善子「はい、マリーの分。行きはもちろん帰りも使うから無くさないようにね。」

鞠莉「ありがと。」

善子「まだ時間はあるわね。ちょっとお手洗いに行ってくるわ!」

・・・

バス乗り場

ザワザワ

善子「台風が近づいているせいかハイシーズンにしては人がかなり少ない気がする。この分なら室堂までスムーズに着けそうね。」

鞠莉「この天気でも来る人はいるのね。」

善子「まあ、私達も来てるしね…。」

善子「登山は天気のいい日を待っていたらいつまで経っても行けないからどんな天気でも行くことにしてるわ。山の天気は分からないしね。台風はさすがにアレだけど。」

鞠莉「善子のヘルメット格好いいわね。」

善子「新調したばかりなのよ。去年使ってた物がどうも頭に合わなくてね。」


――――――


立山室堂(標高2450m)

9:00

鞠莉「着いたー。色んな乗り物に乗れて楽しかったわ。黒部ダムも大迫力だったし。」

善子「私も黒部ダムはブラ○モリで見て気になってたの!」

鞠莉「ブラ○モリ」

善子「あっ、ネットで登山届を出すのを忘れていたわ。スマホで入力するのも面倒だし紙で提出しちゃおうかしらね。登山届を出す場所はうーん。あ、あそこね。」

鞠莉「天気予報があるわ」

「今日は立山ですか?」

善子「剣山荘まで行く予定です。」

「見ての通り登山するには厳しい予報になっています。先週まではずっと晴れでしたのに運が悪かったですね。」

善子「それでも行くしかないのよ!」ヨハァ

鞠莉「ちょっと大丈夫なの?善子」

「十分に、気をつけてくださいね。危ないと思ったら無理をせず引き返してください。」

善子「心得ているわ。」カキカキ

善子「予備日を考えておいて良かったわね。明後日には回復しそうだから明日荒天なら剣山荘で連泊でもいいでしょ?」

鞠莉「ノープロブレムよ!」

・・・

鞠莉「んんんあ!」ノビー

善子「時折青空も見えるし絶景ね。」

鞠莉「ホント、すっごくいい景色!日本にこんな場所があったなんて!」キラキラ

善子「登山始めてから普通の観光地じゃ物足りなく感じるようになってしまったの。こんな絶景を知ってしまうとね。」

鞠莉「私もそうなっちゃうのかしら?」

善子「期待していいわよ」ニヤリ

善子「この分なら午前中は天気持ちそうだわ。景色を見ながらゆっくり行きましょ。」

鞠莉「剣山荘まではどのくらい歩くの?」

善子「今日のルートだとコースタイムで4時間ってところね」

善子「雷鳥沢キャンプ場までは観光地の延長って感じだから特に注意する点は無いわ。」

・・・

鞠莉「硫黄の匂いがしない?」

善子「このあたりって火山だったのね。ここのキャンプ場は火山ガスとか大丈夫なのかしら?あまりいい空気に思えないけど。」

善子「あ、あそこ、なんか人だかりが出来ているわね。」

「雷鳥がいたみたいですよ!」

善子「雷鳥!」

鞠莉「見たい見たい!」


――――――


雷鳥沢キャンプ場(標高2280m)

10:00

善子「結局雷鳥は見れなかったわね。私もまだ見たことがなかったから見たかったけど…。」

鞠莉「クラウディノξソ´・ω・`ハ6」

善子「帰りも探してみましょ。」

善子「お、雷鳥沢キャンプ場まで来たわね。ここまでは大丈夫?」

鞠莉「全然ヨユーよ。」

善子「ここからは本格的な登山道になるわ。ここを超えたら途端にハイカーしかいなくなる。この境界線が好きなのよね。身が引き締まるわ。」

鞠莉「目の前に山があるけれどこの山は剱岳ではないわよね?」

善子「この山は剱御前という山みたいね。この山を登って降りたところが今日の目的地の剣山荘よ。」

鞠莉「山って言うと富士山みたいな山しか想像出来なかったから目的の山がまだ見えていないっていうのが不思議な感覚ね。」

善子「いいわね。その感想は新鮮よ。どちらかというと富士山みたいな山の方が珍しいのよ。独立峰っていうんだけどね。」

鞠莉「登山なんてほとんど初めてだけど大丈夫かしら?」

善子「マリーは体力的には大丈夫だと思うわ。毎日あんなにきつい練習をしているんだもの。ただ登山する上でいくつか知っておいて欲しいことがあるから先に教えておくわね」ギラン

鞠莉「お、来たわね。ヨハネ講座。」

善子「登るときは息が切れない程度のスピードで歩くこと。これが大事ね。登山したことがない人は平地を歩くスピードで登りがちだから意識してみて。歩幅は狭くゆっくりとね。」

鞠莉「なるほど。登山って苦しんで登っているようなイメージがあったけど実際はそんなことないのね。」

善子「息を切らしながら死にそうな顔して登っている人をたまに見かけるけれどあれじゃあただの修行だわ。」

鞠莉「それだと景色や雰囲気を楽しむ余裕もなさそうね…。」

善子「そうなのよ!登山って辛いものなんかじゃない。もっと素敵に溢れた良いものなんだってみんなに伝えたいのよ!」

善子「こほん。閑話休題。」

鞠莉「カンワキュウダイ?」

善子「とにかくこの息が切れない、つまり疲れないスピードを維持することが登るときは基本なの。今回は私がマリーのスピードに合わせて先導するから安心してね。」

鞠莉「ありがと。人によって疲れないスピードは変わってくるものね。」

善子「そう!経験上疲れてバテちゃう時って先行者に無理に付いていこうとして自分のペースを崩したりとか、時間に余裕が無くて急いで登ったりとか、なのよ。」

鞠莉「周囲に流されず時間に余裕を持って自分のペースで登ることが大事ってことね。」

善子「登り始めは体が登山に慣れていないから特に注意してね。最初で疲れちゃうと嫌になっちゃうから。」

鞠莉「うん。気をつけるわ。」

善子「あとは、そうね。休憩は極力しないこと。疲れないように登っているのだから問題は無いはずよ。」

鞠莉「えー休憩なしは辛くない?」

善子「もちろん少し立ち止まって水を飲んだり景色を眺めたり写真を撮ったりは全く問題ないから安心して。ただし、座らないこと。登って疲れては座って休憩、を繰り返すことは一番疲労が蓄積する登り方なのよ。まず皆がイメージする登り方だとは思うから興味があって登山始めたはいいものの辛くて続かないって人はこの登り方をしているんじゃないかしらね。」

善子「ま、立ち話はこのぐらいにして。」

鞠莉「レッツゴー♪」


――――――


善子「こんにちはー」

鞠莉「シャイニー!」

「こんにちはー」シャイニー?

鞠莉「挨拶が気持ちいいわねー。」

善子「やっぱり挨拶って大事よね。一言挨拶するだけで口が軽くなるってことなのかしら。会話が始まったりするのよね。」

鞠莉「ヨハネにしては意外な言葉ね。」

善子「登山で学んだのよ。」

善子「挨拶することを登山マナーと言って強制するのは好きでは無いけれど、同じ山にいる者同士挨拶してお互いを認識しておくことは悪くないと思ってる。大自然には皆んなで立ち向かうのよ。何かあった時にはお互い協力出来るようにね。(良いこと言えたんじゃない?)」

鞠莉「(ふふっ善子も成長したわね)」

善子「ヨハネよっ(脳内に直接!?)」

善子「そんなことより、ずいぶんと登ってきたんじゃない?」

鞠莉「ヨハネが始めたんじゃない。ホントね。雷鳥沢のキャンプ場があんなに小さく」

善子「ペースは大丈夫?」

鞠莉「そうねいいペースを守れている気がする。」

鞠莉「あまりにゆっくり登るもんだからヨハネが退屈していないかちょっぴり心配だったわ。」

善子「そんなこと全然ないから安心して。日帰りじゃないんだから明日の体力も残しておかないとね。」

・・・


鞠莉「え、雪?ここを通るの?」

善子「雪渓ね」

善子「マリーはトレッキングポールを使いなさい。それでバランスを取るのよ。」

鞠莉「なんで善子はトレッキングポール持ってきてないのよ。」

善子「実際には邪魔になることが多いのでつい。」

善子「なによこれ滑ったら止まらなそうね…。マリー慎重にね。」

鞠莉「」ザッザッ

善子「」ザッザッ

鞠莉「あー怖かった。雪がこんなに怖いものだなんて今まで思ったこと無かったわ…。」

善子「肝を冷やしたわね。登山客が少ないから踏み跡が少なかったんだわ。」

善子「さ、剣山荘まであともう少しよ」

鞠莉「マリー頑張る!」

鞠莉「と思ったらまた雪渓…。」

善子「ちょっと遠回りだけど下の岩場まで降りて横断しましょう。」


――――――


剣山荘(標高2475m)

13:00

鞠莉「とーちゃっく!」

善子「ほぼコースタイム通りね。マリーやるじゃない!」

鞠莉「まだまだ余裕デース」

善子「風はかなり強くなってきてはいるけど雨に降られなくて助かったわね。」

善子「とりあえず受付をしちゃいましょう。」

ガラララ

善子「こんにちはー。」

「こんにちはー。お疲れ様です。」

善子「予約している津島です。はい、夕食付で朝食はお弁当でお願いします。」

「夕食は17:00からになります。」

善子「わかりました。」

鞠莉「」ヌギヌギ

善子「あ、登山バッジ!」

鞠莉「なあに?それ」

善子「山に行けば必ずある記念グッズみたいなものね。登山バッジは必ず買ってるの。コレクター魂が疼くのよね。」

鞠莉「マリーも買おーっと」

ガラララ

「お帰りなさ~い。」

「え、山頂まで行かれたんですか!?それは凄いですね!今日山頂まで行けた方は数えるほどしかいませんよ。風が強かったでしょう?」

「風が治まるタイミングを見計らって進みました。大変でしたよ。」

鞠莉「あら?」

善子「山頂まで行ってきたみたいね。後で話を聞いてみましょ。」

・・・

「お部屋にご案内しまーす。本日はこちらの和室になります。」

善子「この部屋にふたりって個室同然じゃない!台風でもいいことあるのね。」

鞠莉「普段は違うの?」

善子「個室で予約してはいなかったからこの部屋は少なくとも定員6人とかそれぐらいの部屋なはずよ。」

鞠莉「宿泊客が少ないってことね。」

ピンポンパン

「シャワーの準備が出来ました。3人まで同時にお湯の使用が可能です。利用可能な時間は17時までです。」

鞠莉「へー、山小屋でシャワーに入れるのね。」

善子「マリー先に行ってきたら。私はちょっと荷物の整理をしたいし。」

鞠莉「えーせっかくだし一緒に行きましょうよ!」

善子「えっ!一緒に?」ドキドキ

鞠莉「そうそうレッツゴー」

善子「ちょっと待って、まだ着替えの準備がー」ズザザザ

・・・

鞠莉「ノξソ´・ω・`ハ」

善子「マリーの6が無い髪型って新鮮ね。」


――――――次の日


窓「」ドシャー

善子「土砂降りね。」

窓「」ゴーゴー

鞠莉「風も物凄いわ。」

善子「ここまで酷いと流石に心配ね。明日は晴れるかしら…。」

鞠莉「大丈夫!マリーのシャイニーパワーで台風なんて吹き飛ばしちゃうからね!」

善子「期待してるわよ!」

・・・

善子「(交通事故で新展開はやめて欲しかったわね。嫌な予感はしてたけど…。)」

鞠莉「ヨハネー。何読んでたの?」

善子「ブルージャイ○ントって漫画ね。」

鞠莉「どんな漫画なの?」

善子「ジャズを題材にした作品ね。主人公がサックス吹くのよ。」

鞠莉「あ、その作者の漫画どこかで見たことがあるわね。」

善子「同じ作者の作品で山を題材にした物があって結構有名ね。映画にもなったし。ブルージャイ○ントはその作者の次回作なのよ。」

鞠莉「ふーん、読んでみようかしら。」

善子「初めの方は面白いわよ。」

・・・

善子「明日の岩場に備えて3点支持の勉強よ。」

鞠莉「わー」パチパチ

善子「剱岳には通称「カニのタテバイ」って呼ばれる垂直な岩場の登りと「カニのヨコバイ」って呼ばれる崖のトラバースがあるわ。」

鞠莉「トラバース?」

善子「直訳すると横切る、横断するって意味ね。山の斜面を水平に横に移動することよ。」

善子「カニのヨコバイの場合は崖だけどね。」

鞠莉「ぇえ」

善子「剱岳はもちろん全身を使って登り降りするような岩場を安全に通過するために必要な技術が3点支持という考え方ね。」

鞠莉「難しそう…。」

善子「岩場の取っ掛かりに両手両足を駆使して自分の身体を支えている状態をイメージしてみて。この状態は両手両足の4点で自分の身体を支えているから4点支持、と言うわ。」

善子「この4点支持の状態からどこか1点を離すと3点で自分の身体を支えている状態になるのはわかる?」

鞠莉「わかるわ。」

善子「この3点支持の状態を維持しながら離した1点を次の取っ掛かりに移動させる。この繰り返しが3点支持を使った岩場攻略の方法ってわけ。」

鞠莉「なるほど。常に3点で身体を支えた状態になるから安定した移動が出来るのね。」

善子「一般登山道ならほとんどの岩場がこの考え方で安全に通過出来るはずよ。鎖場や梯子場も同じ様に3点支持を使って通過すると安全ね。」

鞠莉「簡単なようでいて教えて貰わなかったら出来ていなかったかもしれないわ。」

・・・

善子「今日の夕食は昨日とは違うメニューなのね。今まで同じ山小屋で連泊するなんて機会は無かったから初めての体験だわ。」

鞠莉「山小屋ってどうやって食料を調達しているの?」

善子「ヘリコプターで運搬しているんだと思うわよ。昔は100キロ近くの荷物を人が背負って山小屋へ荷揚げをする歩荷っていう職業があったみたいだけど。今も採用しているところはあるのかしらね。」

鞠莉「ワオ!」

善子「明日は長丁場になるしちゃんと食べておきましょ。」

鞠莉「はーい。いただきまーす!」


――――――次の日


剣山荘前(標高2475m)

4:00

善子「(ゆうべはお楽しみでしたねをリアルで体験してしまった)」ドキドキ

鞠莉「善子?」

善子「(マリーの顔が恥ずかしくて見れないっ)」カアア

鞠莉「ねえ、ヨハネったら」ダキ

善子「」ギンギン

善子「今日寝不足で大丈夫かしら…。」

・・・

ドンヨリ

鞠莉「曇ってるわねー。」

善子「台風一過で快晴、とはならないか。でも風は治まったし登山が出来る状況にはなった!」

鞠莉「剱岳の山頂まではどのくらいなのかしら。」

善子「コースタイムで片道3時間。往復して6時間弱ってところね。剣山荘から結構あるのよ。地図見てびっくりしちゃった。」

鞠莉「今日中に立山まで戻るのよね?なかなかにハードな一日になりそう。」

善子「マリーの体力なら大丈夫でしょ。」

鞠莉「そうだといいけれど。」

鞠莉「あ、雲が切れて少し山頂が見えたかも!」

善子「やったあ!山頂が見えるとめちゃくちゃテンション上がるのよ!」

善子「準備はいい?ここからはヘルメット被ってね。」カチッ

鞠莉「オフコース!」

善子「あ、ルートだけど山頂に行くまでには一服剱、前剱といったチェックポイントがあるのよ。昨日説明したカニのタテバイとヨコバイは前剱から山頂の間にあるわ。」

鞠莉「ふむふむ」

善子「進む方向には赤い矢印が書いてあるはずだからくれぐれもルートから外れないようにね。」

鞠莉「おーっけー!」

善子「じゃあ出発しましょう!」


――――――


一服剱(標高2618m)

鞠莉「はあっ!はあっ!」

善子「マリー大丈夫?ちょっと休憩ね。」

鞠莉「はあ、はあ。息が苦しくて。一昨日はこんなこと無かったのになんでかしら?」

善子「標高が2500mを超えてきたからね。酸素が薄くなってきたのよ。」

善子「小屋に泊まって酸素の薄さにはある程度順応できているはずだから高山病になることはないと思うけど。」

鞠莉「はあ、はあ。高山病?」

善子「簡単に言うと酸欠ね。体が低酸素状態に順応出来ないと頭が痛くなったり気持ち悪くなったり。」

鞠莉「ひええ。」

善子「富士山ではなったりする。」

鞠莉「はあ、はあ。ヨハネは富士山には登ったことあるの?」

善子「あるわよ。」

鞠莉「えー、日本人に生まれたなら一度は登ってみたいとは思ってるのよね。」

善子「これは、登ったからこそ言えることかもしれないんだけど富士山は遠くから眺めるのが一番綺麗で美しいわよ。」

鞠莉「ふーん、そういうもんなのね。」

善子「マリーが行きたいならいつでも付き合うわよw」

鞠莉「やったーw」

善子「息が整ってきたわね。」

善子「岩場や梯子場があって急激に高度を上げることになるし、今まで以上にゆっくり登って行きましょう。」


――――――


前剱(標高2813m)

♪〜

鞠莉「想い〜を乗せて〜HAPPY HAPPY TRAIN to go!」

善子「なんでハピトレなのよ?」

鞠莉「あら善子ったら妬いてるの?」

善子「ちが、そういうわけじゃ/// ヨハネよ!」

鞠莉「ふふ」カワイイ

善子「あ、ほらあそこが前剱じゃないかしら!」

鞠莉「もう。」

鞠莉「! ねえ!雲が!」

善子「雲が晴れて朝日で山頂が照らされて…。」キラキラ

鞠莉「とっても綺麗。」

鞠莉「こんなにも世界は美しかったのね。」

善子「本当に、綺麗ね。」 

善子「マリーのシャイニーパワーのおかげよ!ありがとう!」

鞠莉「そんなことない!善子が登山をこれまで続けていたからこそ見れた景色よ。」

善子「」ウルウル

善子「マリーにルシファーの二つ名を与える!」

鞠莉「ルシファー?」

善子「光をもたらす者って意味の堕天使、いや大天使の名前ね。」

鞠莉「シャイニー!」


――――――


カニのタテバイ


鞠莉「これがカニのタテバイ。スゴイ迫力。」

善子「ほぼ垂直な岩壁。私も初めてだから緊張するわね。」

善子「鎖もあるし取っ掛かりはボルトがしっかり埋め込まれているから3点支持で登れば攻略出来るわよ。」

鞠莉「大丈夫かなあ。」

善子「私が下でフォローするから先に登ってみて。」

鞠莉「ぇえ」

・・・

鞠莉「離した手を次の取っ掛かりに移動したら今度は足を離して次の足場に移動させる。」

鞠莉「3点支持は出来ていると思うけど身体が動かしづらいのよね。」

善子「マリー!怖いかもしれないけど岩場から少し身体を離してみて?上半身!」

鞠莉「身体を離す?」

鞠莉「3点支持の状態から少し身体を離して次の取っ掛かりに…。」

鞠莉「さっきより手足がスムーズに動く?それに次の足場も見つけやすくなったわね。」

善子「移動する幅は小さくね!」

鞠莉「無理に大きく進む必要はないんだわ。少しずつ着実に。」

鞠莉「」ガシガシ

鞠莉「あとちょっと。」

鞠莉「ここを登れば!」

鞠莉「よしっ」

・・・

善子「マリー!」

鞠莉「ヨハネ!」

善子「やったわね!」パチーン

鞠莉「善子のアドバイスのおかげよ。」

鞠莉「上半身を岩から離したら周りを見渡せるようになって次に移動出来る場所が把握しやすくなったわ。無理に鎖を使う必要は無いみたい。」

善子「そこに気付くとは天才ね。」

鞠莉「頭も体もたくさん使ったからもうクタクタよ!でも最高にスリリングな体験だったわ!」

善子「マリーが楽しそうで良かった!岩登りの才能があるかもよ?」

鞠莉「そうかしら。ボルタリングとかやってみようかな?」

善子「いいわね👍」

善子「さて、ここを乗り越えたのなら山頂はもうすぐのはずよ。」

鞠莉「早速行きましょう!」


――――――


山頂(標高2999m)

鞠莉「登頂!」

鞠莉「2999m。まさか自分の足だけでこんなところまで来れるなんてね。」

善子「雲の中で周りの景色は見えないけれど、、憧れの剱岳制覇!」クゥゥ

善子「(前剱での出来事は本当に奇跡だったわね)」ジーン

鞠莉「ヨハネこれ持って!一緒に写真撮りましょ!」

善子「はいはい」

鞠莉「はい、チーズ」パシャシャシャシャシャシャシャ

善子「撮りすぎwww」

・・・

善子「ふう。剱岳登頂か。」

善子「(今更だけどマリーをこんな場所まで連れてきちゃって大丈夫だったのかしら…。)」チラッ

鞠莉「?」

善子「あの、いきなりこんな場所に連れてきちゃって迷惑だったかもしれないけど。でも私本当に楽しかったから、あの。」

鞠莉「善子。」

善子「あ、はい。」

鞠莉「私楽しそうに見えなかった?」

善子「」

鞠莉「普通に生きていたらこんな経験出来る機会は無かったと思う。今回は誘ってくれて本当にありがとう!」

善子「マリー。」ウルウル

善子「まだ礼を言うのは早いわよ?」ゴシゴシ

鞠莉「あとは下りるだけでしょう?」

善子「実は登山での遭難ってほとんどが下山中なのよ。岩場って下りるときの方が危ないのよね…。」

鞠莉「脅かさないでよ💦」

善子「気を付けて下りましょう。まだカニのヨコバイも残ってることだしね。」


――――――


カニのヨコバイ


鞠莉「え?なにここ?」

善子「へー、これがカニのヨコバイね。なかなかやるじゃないの」(震え声)

鞠莉「声が震えているわよ。善子。」

善子「ここは私が先に行くわね。」ヨハ゛ネ゛ヨ

ガケヒューン

善子「(なにこれどこに足を置いたらいいのよ。)」

鞠莉「ヨハちゃん大丈夫?」

善子「待って!今考えてるから!」

善子「普通は矢印が書いてあるもんだけど。」

善子「!?」

善子「崖下に向かって赤い矢印!あ、この岩の割れ目を足場にしてトラバースするのね。」

善子「鎖に捕まって後ろ向きに足を伸ばしてみよう。」

善子「岩の割れ目に右足を、入れて、左足も。」

善子「ふう。なんとか安定した。」

善子「足を乗せる割れ目の幅が狭くてつま先までしか足が入らないのが怖いわね。」

善子「(それに幅がだんだん狭く…。)」

・・・

善子「さ、次はマリーの番よ。私の真似してやってみて?」

鞠莉「簡単に言うなあ⤴」

鞠莉「(鎖をしっかり掴んで)」

鞠莉「」グググ

善子「思い切って足を伸ばすのよ!」

鞠莉「そうはいっても見えない足場に足をかけるってことがこんなに怖いなんて。」

鞠莉「」グググ

善子「もう少しよ!」

鞠莉「! 届いた!」

鞠莉「(右足がしっかり固定されたのを確認して左足も同じ足場に)」

鞠莉「よし!岩を登る要領で今度は横ね。」

善子「その調子よ〜。」

ズズズ

鞠莉「足を離すのは怖いからどうしてもすり足になっちゃうわね…。」

鞠莉「え゛」

鞠莉「(これ以上進めない?)」

善子「だんだん幅が狭くなるから足を深く入れたまま進むと身動きが取れなくなるわよ〜。」

鞠莉「早く言ってよ!」

鞠莉「すり足戦法は封じられたけど3点支持でなんとか進みましょう。」

鞠莉「(まずは左足から…)」

善子「写真撮っておくわね👍」パシャリ

・・・

スタッ

鞠莉「もうなにもこわくない」

善子「流石ね。マリー!」

善子「足場が浅くなるのはノーマークというか情報が無かったわね…。怖かった。」

鞠莉「高所恐怖症じゃなくて良かったわよ。」


――――――


剣山荘

善子「やっと戻ってきたあ。足がガクガク…。」

鞠莉「ホントよ。下りの岩場は登り以上に気を使うし足への負担もやばいわね。」

善子「登りはどちらかというと体力勝負なところがあるけど下りは自分の足との戦いになるわね。」

鞠莉「どうやって鍛えたらいいのかしら。」

善子「ダンベル持ってスクワットとか?」

鞠莉「ムキムキになりそう💦」

鞠莉「あー、カニのヨコバイは怖かったわね。思い出すと震えちゃう。」

善子「一般登山道の中では最難関と言われるだけはあったわね。」

善子「剣山荘で一息つきましょう。お弁当あるし。」

・・・

パクパク

善子「今日は付き合ってくれてありがとう!」

善子「登山どうだった?」

鞠莉「すべてがワンダフルな体験で違う世界にいるみたい。もうすっかりハイカーな気分よ。」

鞠莉「是非また誘ってちょうだい。」

善子「良かった!マリーが好きになってくれて。」

善子「またどこか企画するわね。」

鞠莉「オーキードーキー!」

善子「そろそろ出発しましょうか。」

鞠莉「まだまだ室堂まで長い道のりよね…。」

善子「下山したら温泉が待っているわよ!」

鞠莉「今度こそ一緒に入れるわね♡」

善子「///」

鞠莉「は!帰りの運転ノξソ´・ω・`ハ6」


・・・

・・


Fin





実は剱岳に登ったのは去年のことです。遅筆ではありましたが完成して良かった。今年は大キレットを通って北穂から涸沢岳への縦走を計画していたのですがコロナ以前に自転車から落車して鎖骨を骨折してしまい我慢の夏休みとなりました。山小屋を予約していましたがキャンセルすることになり悲しかったです。

こうやって文章に起こすことで私自身登山の知識を整理することが出来たし新しい発見もありました。また、ラブライブサンシャインに出会うことが無ければ、津島善子が存在しなければ、人生においてSSを書く事も無かったと思います。本当に出会ってくれてありがとう!


以上。
もし山に興味を持って貰えたならこんなに嬉しいことはありません。ここまで読んで頂きありがとうござした!
※注意 作中では初心者を高難易度の剱岳に連れて行っておりますがくれぐれも自分のレベルに合った登山をするようにお願い致します。少しでも無理だと思ったら無理をしないことが大切です。

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